ボーダーはどうしたら埋まるのか?
話題になってる以下のバスの中での話。
http://gladdesign.tumblr.com/post/1040534688/10#_=_
このバスのエピソードがホントの話かどうかはわからないけど(おそらく作られた話だと思う)、まぁそういうクソ過ぎる言動する人たちも意外だけど確実にいるんだろうなぁ、とは思う。
僕は、仲良い友達の中で障害を持った人も何人かいて、たまたまそういった題材の映画も撮ったりしてるんだけど、時々、障害を持った人に対して驚くことを言う人もやっぱりいて。
バスのエピソードとは逆の意味で。
以前、とあるとてもマジメそうな青年と知り合い、彼が介護の学校に行ってるというので、僕が身体障害を持った人を主人公にした映画作ってると言うと、
「ほんと、障害を持った人たちってみんな天使みたいですよね」
と真顔で言った。
どういう意味かわからないけど、正直、僕のまわりにそんな奴はいない。
耳を疑った。
「え、天使?」
「はい!みなさん、純粋無垢で大好きです!」
う〜む。。
さらに、
「佐々木さんの映画、きっと感動系ですよね。そういうの好きなんです」
と続けられたので、もう何も言えなくなった。
身体障害者のモンマさんの充実なセックスライフと僕自身が謎の外国人女性とハメ撮りするも失敗しちゃう様を平行に描いて、この中で何がマイノリティなのか?という、感動する要素はない、ある意味投げっぱなしの映画なので。
介護の勉強している人でも「障害者=天使」という認識してる人もいるわけだから、そこのボーダーを埋めて行くのはなかなか大変だ、と当時思った次第です。
このマジメな介護学校に通っている青年の考えとバスのエピソードに出てくる若いクソ野郎なお母さんたちは、全く逆のことを言ってるし、一緒にするのはいささか乱暴かもしれないけど、根本は同じなような気がする。
新作
新作『INNERVISION 』が公開決定いたしました。
5月4日(土)より渋谷アップリンクにて。
思えば単独では『Fragment』以来7年ぶり、オムニバス『裸over8』からは6年ぶりのロードショーです。
なんだか感慨深いものです。
今までの自分の映画に比べると、一番わかりやすく優しい映画だと思います。w
以下の予告編でチェックしてみてください!
是非劇場に観にきてくださいね!
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