気持ち悪い空、衝撃の朝、飛べないアイツ

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雑記

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09.03.08. 11:48

帰国直前の夜。
サンタモニカで友人の犬の散歩に一緒に行ったら、なんだか変な空で、闇に浮かぶ遊園地が幻想的で、気持ち悪くて良い感じだった。
ああ、もうしばらく見れないんだなぁと感慨ひとしお。




そして帰国する当日。
事件は起きる。
ダウンタウンのホテルを出てから、ずっと友人のアクション俳優ルーベンの家に居候させてもらっていた（※ルーベンの超絶アクションはこれを参照くださいhttp://www.youtube.com/watch?v=zSxzRuX3m8Y&feature=related）

朝６時。
物々しい音が響き、数人の怒鳴り声が玄関の方から聞こえてきて飛び起きた。
何事？！
「ササキサーン！！！！」
ルーベンが僕の名前を叫ぶのが聞こえた。
慌てて部屋を出て、玄関の方に走る。

そこで僕が見た光景。
銃を構えた７人の警官に囲まれているルーベン。
なにこれ？
普段、彼が出ている映画っぽいシーンだけど、やけにリアル。

そして、ひとりの警官が僕に銃を向ける。
ある意味、初体験。
こういうときって体が反射的に手を挙げるということを身を持って知った。
おお、モノホンのLAPDだ！なんて感動しているヒマはない。

ワケわからぬままルーベンとともに外に出される。
ルーベンも何のことか分からないみたいだ。
ふたりして両手を頭の後ろに組まされ２日前に買ったばかりの玄関先に置いてあるカウチに座らされる。
ルーベンが、カウチ買っておいて良かったね。じゃなかったら地面に座らされていたよ、と僕にささやく（そこ重要？！）。
朝早いんでめちゃめちゃ寒い。
慌てて出て来たので半ソデ短パンだ。
ジャケット着たいから取って来て良いか？
というジェスチャーして中入ろうとすると、また銃を向けられた。
勘弁してくれ。
２人の警官が僕らを見張り、他の警官が家の中を捜索する。

事の真相は、前の住人だった。
ルーベンがこの家に引っ越しして来たのは最近で、前の住人の住所の記録がここだったのだ。
そして、ヤツは警官７人も動員する何かをやらかしたのだ。

疑いがはれ、自由の身に。
せっかくなんで記念撮影をヴィン・ディーゼル似の警官に頼んだら、断られた。
しょうがないのでルーベンとふたりで再現写真撮影会をやった（無邪気な日米３３歳組）。



そんなこんなで出発の時間が迫る。
慌てて帰り支度をして空港へ。
間に合った。
乗った。
よし、出発！
さようならLA、楽しい思い出ありがとう。




って、飛ばない。
飛行機がいつまでたっても全然飛ばない。
WHY？
エンジントラブルのため一度皆さん降りてください。
のアナウンス。
マジで？

ロビーで待つ事２時間。
全然動く気配もない。
しょうがないので煙草を吸いに行く。
係の人に聞いたら、煙草はそこ出たところ、と言われたので、その出たところで吸った。
再び入ろうとしたら止められた。
WHY？
出たところはもう空港の外だったのだ！
いやいやいやいやいやいや、だっておっさん言うたからやないか。。
ちょっと強引に入ろうとしたら、そいつが銃に手をかけた。

本日２度目の銃、出ました。

漫画みたいに愛想笑いしながら後ずさりし、ダッシュ。
しょうがないのでもう一度カウンターに行きチケットを発行してもらい（半券見せて「エンジントラブル！スモーキング、アウトサイド、オーマイミス！チケットリターン、プリーズ」で押し通したらなんとかなった）、また超めんどくさい手荷物検査をして、ロビーに戻った。
戻った途端に煙草が吸いたくなったが、さすがにそれは諦めた。
そして待つ事さらに３時間。
ありえへんことにいろいろ合計して予定より６時間遅れて出発した。

待っている間、読みかけのポール・オースター「幻影の書」を読み終えた。
傑作だったので飛行機に乗ってからもう一度始めから読みはじめた。



飛行機がかなり揺れて、故障直っていないんじゃないか、と頭をよぎる。
ここで死んだらどうなるか？ということを考えるが、ポジティブな意味で特に後悔はないのでまぁ良いか、と思う。
でもまだやりたいこともなんとなくはあるからやっぱ死にたくないや、とかまだ終わっていない仕事あるから迷惑かけるな、とか「LOST」みたいな感じになったらけっこう楽しいな、とか子供みたいなことを何度か反芻したら寝ていた。


成田に着いたのは終電ギリギリでかなりヤバかった。

というわけで、取りあえず戻りました。
寒みー東京！

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