新しいブログ
雑誌『Pen』の公式サイトにてブログ始めました。
http://www.pen-online.jp/blog/m-sasaki/
これからはこちらを中心に更新していくのでよろしくお願いいたします!
偶然
よく偶然に人とばったり会ったりするんだけど、ここ数日また立て続けにそういうことがあった。
10年くらい前に、「偶然」をテーマにしたポール・オースターのエッセイ『トゥルー・ストーリーズ』読んだのでなんとなくブログに書いた当時の文章を思い出したんで貼ります。
世界は偶然でできている!w
※文章に出てくる「お坊さんのドキュメンタリー映画」は後に『Fragment』というタイトルで公開しました。
↓
2年前、2002年2月。
ニュージャージーに住む殺人罪で45年間刑務所に入っていた画家トミー・トランティーノのドキュメンタリー撮影の為、NYに向かう飛行機に単身乗っていた。もうひとりのスタッフとはマンハッタンで待ち合わせしている。
JFK空港に降り立ち、目的地までのバスを探していると「すみません、日本人ですよね」と声をかけられた。
日本人の女子大生で「NY初めてなんでどうやって行くかよくわからなくて」と言われて、まだ時間に余裕があったので彼女の目的地まで向かうバスの停留所を一緒に探した。
彼女は、僕が子供っぽいからか同じ大学生だと思っていたらしく、歳を言ったら驚かれ、来た理由を聞かれたので撮影の仕事だと教えた。
それでも「ホントに社会人?」と疑うので、別れ際に当時やっていた仕事のチラシをいくつか持っていたのであげて、僕は別のバスに乗ってマンハッタンに向かった。
彼女が何日滞在するかも聞かなかったし、僕は自分の連絡先もいつ日本に帰るかも別に言わなかった。
1週間後、フィラディルフィア、ニュージャージーとNYで撮影を終えて、再びJFK空港。
帰りの便に乗り込みシートベルトを締める。ふと前の座席の隙間から見覚えのあるチラシが。
席を立って前の席を覗くと、前に座っている女性もこっちを向いた。
僕のあげたチラシを持ったあの女子大生がそこにいた。
2ヶ月後。
今度は、個人的に撮っているお坊さんのドキュメンタリー映画(現在編集中)の撮影のため再びNYへ。
イラク戦争が始まったばかりな上、4月なのに大雪という異常な雰囲気の中撮影は終了。
雪のため、観に行く予定だったヤンキースの試合(ヤンキースタジアム松井秀喜デビュー戦)は中止になってしまう。
2日後、野球観戦を完全に諦め、ひとりソーホーで買い物をしていた。
靴屋に入って物色していると、イタリア系のでかい店長らしき人物が近づいてきて、
「お前、日本人か?」と聞いてきた。
「そうだけど」
「(ニカッと笑い)昨日のヒデキ・マツイ見たか?」
「え、昨日。野球やってたの?」
「雪やんだから繰り越しでやったんだよ!それでグランドスラムだよ!!マツイが!!」
「満塁ホームラン!?ゴジラ!?」
「イエス!ゴジラ!!」
「え〜マジで!!知らなかった!!見逃した〜!!」
そう、あの伝説のヤンキースタジアムデビュー戦、戦慄のグランドスラムを果たした松井秀喜の勇姿を同じNYにいながら僕は見逃していたのだ!!
まぁ、その靴屋のオヤジにスニーカー代を少しオマケしてもらったからラッキーではあった。
その後すぐに、その夜の試合を観るためにヤンキースタジアムへ向かう。
到着して、チケットを買うため売り場に並ぶ。雪がやんだとはいえかなり寒い。
前に並んでいるのは僕よりちょっと年上風な日本人の女性で、なんとなく「寒いですね〜」なんて声を掛け合ううちに、お互いの松井と野球についての熱い思いを語り合う。
やっと中に入るが、彼女とは全然席が違うので、そこで「じゃあ、お互い良い時間を!」と別れる。彼女の名前も、職業も、NY在住かどうかも聞かなかった。
その日の松井は全然冴えなくて、まったく打つ方では活躍しなかったが、野球ファンとしてはこの場所にヤンキースの一員として立っている彼を観るだけで感動してしまった(まぁ今となっては当たり前なんだろうけど、当時はまだ定着していなかった)。なにしろバーニー・ウィリアムスと普通にキャッチボールしてんだぜ!すげぇなぁ松井、と大満足の一夜だった。
2日後、ひとり帰国するため飛行機に乗り込む。
戦争の影響か座席はガラガラ、どこに座ってもOKなくらいだ。
自分の座席番号を確認する。ガラガラだがどうやら隣はもう座っている。
「すみません」と言って前を通り自分の席に座ろうとして、そのお隣さんと目があった。
同時に「あっ!」と言った。
その人は、ヤンキースタジアムに一緒に入ったあの日本人の女性だった。
これは、まったくの「真実の話」で、単なるちょっとした「偶然でしょ」ですむ話です。
「2ヶ月間」に「2回連続」、「NY」にて、「帰りの飛行機」の「隣の(前の)座席」で、「別の場所で出会った」、「知り合いではない女性」と、「再び会う」のは多分かなり低い確率でしょう。
しかし、普段の人と人の出会いを考えるとみんなこんな確率になるんじゃないかなぁ、と思います。あたりまえにいる友人や恋人、家族なんかものすごい数の「偶然」の積み重ねによって現存しているんですから。
こういった「偶然」に翻弄されて我々は生きているワケです。
よくよく考えたら生まれてくること自体「偶然の産物」みたいなもんですし(なんだかインチキ教祖っぽくなってきました!笑)。
こういう出会い方をすると、なにか意味があるんじゃないか、と思ってしまいがちですが、この時出会った2人の女性は、2年経ちますが、今のところ僕の人生において重要な意味はなさそうですし、彼女たちの人生にも僕の存在はたいした意味はないと思います。
小説や映画なら簡単に恋に落ちそうな感じですが、現実はそんなことなかったです。
しかし、思い返すとなんだか不思議な体験ではあります。
こういう体験をする度にどーゆう仕組みになってんのかなぁとは思ったりします。
再会
日本に来ていたジョーダン・スミスと久々に再会した。
3年前、南カルフォルニア大学での僕の上映・講演に観客として当時UCリバーサイドの教授だったジョーダンが来てくれていて、その後のレセプションパーティで知り合い意気投合、次の週、急遽彼の授業にて上映講義させてもらった。
人種も経歴も職業もまったく何もかも違うが、モノゴトに対する解釈と発想がほとんど同じ人間に出会えるのはとても稀なのでラッキーだなー、と今回もガッツリ話してつくづく思った。
こういう出会いがあるから自分の好きな映画を作って何年も細々と上映続けるのは面白い。
どーでも良いが、
佐々木誠とジョーダン・スミス。
おそらく同姓同名率、日米で同じくらいの割合だと思う。笑![]()
去年の地震の直後、ジョーダンはRoger Williams Universityの教授になっていたのだが地震と絡めたいので『Fragmnet』の上映イベントを学内でさせて欲しい、と連絡が来た。
急遽だったので僕は行けなかったのだが、僕も同じようなことをなんとなく考えていたので、相変わらず早いなーと思った。
そのお礼ということで、お土産にRoger Williams Universityのグッズをいただいた。
こういうの嬉しい。![]()
最近観た
ここ数日、DVDで観た映画。
「ミッドナイトエクスプレス」
「スケアクロウ」
「さすらい」(ヴェンダース)
「ナッシュビル」
「さらば冬のカモメ」
最近、アレアレでよく話題にあがる作品を久々に。
話題にあがるけど、所々思い出せない所もあって気になってた。
偶然だけど、全部70年代のロードムーヴィーとカテゴリーされるもの。
結局、ハリスさんはじめおれらこの辺が好きなんだなぁと。
いや、当然ながら全部傑作!
かなり濃いラインナップでした。
濃いので途中で「CSI」シリーズはさんで観てました。
偶然だけど「さらば冬のカモメ」「ミッドナイト・エクスプレス」両方にランディ・クエイド出ていて、両方ムショに入る役だった。
で、ウィキ調べたら「さらば冬のカモメ」の続編をリチャード・リンクレイターが企画しているらしい!!
あり得ないが、リンクレイターなら全然OKだしうまくやりそうな気がする。
タイトルは「Last Flag Flying」とのこと。
うむ!!
さらに先週劇場で観た映画。
アスガル・ファルハーディー監督
『別離』
http://www.betsuri.com/
もう途中からガンガン目を離せなくなる。
「嘘」の連鎖とそれにのみ込まれて行く人々の物語。
三谷幸喜が常に戯曲で描いているのもほとんどこんな感じだな〜とか観てる時思い出したけど、ほぼ笑いはなく全編緊張しっぱなし。
『ドライヴ』
http://www.youtube.com/watch?v=kc2D68QsAnQ
先日、飛行機で冒頭だけ観て、こりゃしょぼい画面で観ちゃ後悔するヤツだ、と思いすぐやめた。
というワケで劇場で観ました。
すげーオーソッドクスな話なのに、見せるべき所をまったく描かないのが気持ち良くて面白かった。
古典的な英雄譚の現代版。
あと、映画じゃないですけど
今さらですが『魔法少女まどか☆マギカ』一気に全話観た。
そこまでアニメ好きではない友人数人がずっと前からすすめてくれるのでようやく。
正直、美少女アニメとかまったく観たことがなく興味もなかった。
でも面白かった。
観たことないけどおそらく『セーラームーン』とかのアンチテーゼなんだろうし、00年代までのサブカル的なモノの集大成な構成だったように思う。
途中で後半の展開は完全に読めたし、ケン・グリムウッドとかもう何度もいろんなパターンで踏襲(笑)されているから、またかと思ったけど、最後まで観るとそれもあえてやってる感じがした。
ジャパニメーション、恐るべし!
劇場版、行っちゃうかも!
http://www.madoka-magica.com/
電車の中での話
けっこう混んでいて僕は座席の前に立って本を読んでいた。
隣には80代と思われる女性。
僕らの前に座っているのは中学生と思われる女の子3人組。
ギャルっぽい感じではなくごく普通のいい子な感じ。
おしゃべりに夢中だ。
隣の老婆はつらそうな表情を浮かべている。
3駅分ずっと考えていた。
女の子たちに、おばあさんに席を譲ったら、と言ってみることを。
しかし、女の子たちからしてみたら私たち楽しくおしゃべりしているだけなのになんで突然知らないおっさんにそんな事言われなくちゃいけないのよ、ということになるだろう。
それ、おっさんの押しつけじゃね?と取られてもおかしくないし、実際そうかもしれない。
周囲の人たちに見られて彼女たちの尊厳を傷つけるかもしれない。
そうなるとやっかいだ。
老婆も自分から発信していないのにそういったやりとりの中心になる事は望まないだろう。
う〜む。
しかし、
「ねー、おばあさんつらそうだからさ、席変わってあげたら」
と真ん中に座っている女の子の耳元で周囲に聞こえないくらいの大きさで思わず言ってしまった。
女の子たちはおしゃべりをやめた。
そして、怒っているような悲しんでるような顔でそれぞれ困惑しはじめた。
立つ気配はない。
そのまま1駅分が過ぎた。
僕は本を読むふりをして彼女たちの様子をうかがっていたがずっとそんな調子だったので、僕がいる事で行動に移せない(大人に言われた通りにする私たちじゃないぜ!的な)のかもしれないと思い、隣の車両に移った。
なのでその後彼女たちにが席を譲ったのかどうかわからない。
自分の行動が正しかったのかもわからない。
昨日、視覚障害者のおっさんと2人で温泉旅行に行ったのだが、電車で移動中、彼は前に座っていた人に席を譲られた。
しかし、後で僕に、
「電車の中で白杖持って席の前立っているとみんな譲ってくれるけど、おれ目が見えないだけで足悪くないから別にいらねーのになー、といつも思う」
と言っていた。
中学生の時、前に立っていた60代くらいの女性に席を譲ろうとしたら「失礼ね!私そんな歳じゃないわよ!」と怒鳴られたことがあったので、それ以来、それらしき人がいると黙って降りるフリとかして席を立つようにしてたのだが、先日、慶応大学の岡原教授が「それは一番最悪。コミュニケーションが欠如している。その人に『座りますか?』と聞けば良い事」というような話をしていて、そういえばキリンジの兄貴の方もそんなこと言ってたなぁと思い、さっそく実践したら思った以上にスムーズだった。
何を言いたいかよくわからないが、限定された場所での他人とのコミュニケーションは相手を見て判断したりめんどくさいけど必要なことなんじゃないかしら、という話。
余談だが、高校生の時、東西線で通学している途中、強烈な視線を感じて隣の車両を見るとまったく面識のない小柄で薄汚い格好だが非常に端正な顔をした中年の男がじーっと僕を見つめていた。その男はわざわざこっちの車両に移動してきて僕の前に立った。小柄な僕よりも小柄だった。間近で見るとその体型とアンバランスなくらい彫りが深いハンサムだった。
「あんた、ウサギみたいだ。よく言われるだろう?」
と突然彼は僕に言った。
意味が分からないがちょっとからかおうと思って、
「たまーに言われます、卯年なもんで」
と適当なことを言った。
すると、
「彼にちゃんとそれを報告しとくよ」
とその男は言ってまた隣の車両に戻って行った。
まったく意味が分からなかった。
一緒にいた友達が、
「誰?お前の叔父さん?」
と間抜けな事を言ったが無視した。
次の週、日曜日に映画を観に銀座線に乗ったら、隣の車両にその男がいた。
僕を見てニヤニヤしていた。
気持ち悪かった。
デヴィッド・リンチの映画みたいだ、と思った。
今考えると「ロスト・ハイウェイ」のミステリーマンっぽい。
オチはないです。
その後まったく会ってない。
チンポム→ジャン・ヤン→LINE→SF
先日の上映イベント「SF」来ていただいた方、ありがとうございました。
おかげさまで大盛況でした。
4年経ってもこうやってたくさんの人に観ていただき、その前で話ができるというのは幸せだなぁ(雄三)とつくづく思いました。
一緒に上映させてもらった卜部監督他「scope」組の皆さんありがとうございました!
当日朝から仕事で、しかも自分の確認ミスでもう一本別の仕事も入っていて、元彌ばりのダブルブッキング(古い!)をなんとか調整して,綱渡りでこなし、そのままアップリンクにギリギリ入りました。
おまけに前日まったく一睡もしていなかったので、けっこうキマった状態でのトークだったので、なかなかヤバい感じが面白かったのでは、と思います。
その前日の9日、知り合いの舞台演出家から「今やってる、チンポムの展示みた?観たらいいよ。清澄白河の無人島プロダクションで11日まで」とだけの簡単なメールをもらい恥ずかしながらチンポムがなにかも知らなかったんだけど、時間もあったし無人島プロダクションの場所以外あえてなんにも調べずふらっとひとりで行きました。
清澄白河は初めてで良い感じの下町。
気持ちもよかったので、少し散歩した。
なんか平日の昼間フラフラ歩きながらビール片手に下町詮索している35歳の自分はロクでもないけど、これはこれで悪くないと自己弁護しつつ無人島プロダクション到着。
http://www.mujin-to.com/index_j.htm
入り口から入るとお化け屋敷のように真っ暗闇でなにも見えないので、一回でて出口から入ったらおねーさんがでてきて「入り口からお願いします」と言われたので「いや,真っ暗でなにも見えないんです」と言ったら「そういう主旨なんです」と。
ちょっと不安気な顔していたらしく、それを見たおねーさんが「暗いの苦手ですか?私,一緒に行きますか?」と言われたので「い、いや、大丈夫です!」とスタスタ暗闇に戻って,一回コケてやっと入れた(暗いのは入り口だけ)。
こういう展示って文章で説明するのもヤボなので、ざっくり言うと「ハジ君」と言う視覚障害者の若者をモチーフにチンポムという現代アートのチームが作品をいくつか制作したものがこの企画。
で、チンポムは「原爆ドーム上空ピカッ」問題で知っていたことを思い出した。
http://www.webdice.jp/dice/detail/1103/
展示自体は小規模だけどなかなか面白かった。
映像作品の予告もあって、最近のアートなちょっと笑えるドキュメンタリーだった。
後で調べたらガンダーラ映画祭にも参加してるみたいで、つまりそっちの方向な作品です(説明が雑ですみません)。
せっかく清澄白河来たので,近くの「江戸資料館」に行き(意外とあんま面白くなかった)、その後無人島プロダクションのおねーさんに勧められた「いくつかギャラリーが入ってる町工場みたいな古いビル」に行く。
マジでこんな所になんかあるのか、と不安を抱えつつおそらくこのビルか?と思う所に到着。よく見るとNYチェルシー近辺のギャラリーが密集したビルに雰囲気が近くてちょっとワクワクした。
で、確かにそのビルだった。
http://www.surfcom.jp/eveve/fukagawa/fukagawa04.html
そのギャラリーの内のひとつでジャン・ヤン監督の「忘却と記憶についての短い物語」という短編実験映画を観る。
なかなか面白かったが意味がよくわからなかったので続けて2回観た。
その後、渋谷に移動しアップリンクに打ち合わせに行ったら、バッタリ「今、僕は」の竹馬監督と会う。その直前にある用件のメールをもらっていたので、なんかタイムリー。ついでに竹馬君も交えて打ち合わせしていたら,その横で今アップリンクで公開中の話題の2作「アヒルの子」「LINE」のチームの方々が打ち合わせしていて、挨拶させてもらう。
その2作の配給のO氏は2年くらい前に「Fragment」×「バックドロップクルディスタン」(O氏配給作品)のイベントでご一緒させてもらったことがあったが、なぜか野球の話をした記憶しかない(僕が阪神ファンでO氏が広島)。
この再会した時も「新井まで取ってスミマセン」が僕のひと言目だった。
せっかくなのでそのまま「LINE」を観させてもらい、終わった後ずうずうしく打ち上げにまで参加させていただいた。
「LINE」
http://line.2u2n.jp/
監督である小谷忠典さん(←イケメン!)が主人公なのだが、その行動と心の動きを追っていて、それはほとんど説明もなく急に飛ぶ。そのそれぞれの記号を観客が見つけて繋げて行くとひとつのLINEになる、というのが面白い。
あとやっぱセルフドキュメントの場合、監督がイケメンとか美人じゃないと画が持たない、もしくはなりたたないんじゃないかとか考えてしまった。
いや、セルフドキュメントは本人に無自覚でもどこかナルシズムの要素がなければ撮れないと思うので、それを観客に納得させるのはそういうことなのかなぁと(まぁこれはいち映画ファンの僕の勝手な意見ですが)。
まだしばらくやっているのでご興味ある方は是非!
終電ギリギリまで打ち上げに参加して、そのまま家に帰ったら別件仕事の編集修正がいきなり来ていた。
マジか。。
しょうがないので徹夜で作業。
で、冒頭に戻ります。
なかなかハードな2日間でした。
SF
早いもので「Fragment」がロードショー公開して丸4年です。
相変わらず細々とですが上映しています。
で、来週またやります。
今回は今年ロードショー公開し追加上映を繰り返し最終的に記録破りの大ヒットとなった近未来社会派映画『scope』と2本立てです。
いや、マジで『scope』だけでも必見ですぜ!
あ、あと僕の来年公開予定の新作断片映像も上映します! ![]()
「SF」〜『scope』×『Fragment』〜
日時:9/10(金) 18:30開場/19:00開演
◇19:00〜『Fragment』上映
◇20:40〜『scope』上映
◇22:10〜 両監督によるトークショー
料金:2作品+トークショー¥1,800(1ドリンク付)
1作品+トークショー¥1,000(1ドリンク付)
場所:渋谷アップリンクファクトリー
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003690.php
『scope』
http://www.film-scope.com/
『Fragment』
http://www.fragment-movie.com/
上映イベント日の9月10日(金)は、アメリカ同時多発テロ「9.11」の前日です。
もうあれから9年です。
というわけで上映後トークイベントではあの事件についてのディスカッションもする予定です。
『Fragment』は9.11についての映画なんですが、4年もやってるといろいろ言われることがだいたい決まっていて、
「どこが9.11の映画やねん」
「というか日本は、9.11関係あらへんやないか」
「9.11に対して主人公のヤツの行動はナメとるんやないか?!」
というのが多いです、9.11関連の批判は。
(ちなみに関西弁はなんかイメージです。僕、元々関西人なので)
そういう方に是非もう一度観て確認していただきたいなぁ。
なぜ、僕があえてこういう手法で描いたか。
もちろん「映画」なので万人に受け入れられるとは思っていなくて、正しいとか正しくないとかもなく、ようはこういう記録映画があってもいいんじゃないか、と。
褒められる為に映画作ったわけではなく自分が観たい今までにないスタイルのドキュメント映画をただ作りたかった。
自己満足と言われればそれまでです。
ただ、自分は映画が好きなので自分が観たいということは他の映画好きも観たいだろうと、そんな単純な発想です。
そういうワケで4年経っても僕の最初に考えていた記録映画としての完成度は色褪せていない、とまったく懲りずに思っています。
いやーそれにしてもマジで長くやれてほんと良かったです。
今まで来ていただいた方、観ていただいた方本当にありがとうございました!
ということでご興味ある方、『scope』だけでも観たい方、僕のトークだけ聞きたい方(笑)是非お待ちしております!
慶応→法政
去年からなぜか縁がある慶応大学にまた講義しに行かせていただきました。
毎回、大学に行ってなくてちゃんと就職もしたことがない「フリーディレクター」というほぼ無職と紙一重のオレの話なんか前途有望な若者たちの役に立つのだろうか、と思っちゃう。
思っちゃうけど、いろんなケースを見れた方が彼らにとっても良いから、まぁアリなんだろう。
「就職なんかしなくてもなんとかなる」とか「映画観て本読んでれば大抵のことは大丈夫」とかまったく無責任なことばっか偉そうに語ってしまった。
あとは各自で判断していただきたい。
自分が20歳くらいのときを思い浮かべて話したりするんだけど、ロクでもない記憶が蘇る。
もう15年も前なんだ、と気づいて今さらビックリする。
あんま意識変わってねーのになぁ。
で、来週は法政大学で上映イベントやリます。
先日の日記でも告知しましたが。
無料です。
良かったら是非!
↓
houseiB5.pdf
9.11以後の世界×障害者の性
「ドキュメンタリー映画とは何か?−佐々木誠監督作品映画上映」
日時 6月19日(土)14時スタート
場所 法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎6階「薩埵ホール」
入場無料
http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/campusmap.html
http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/access.html
プログラム
1映画「Fragment」(93分/06年)
2休憩(15分)
3映画「マイノリティとセックスに関する2、3の事例」(24分/07年)
4トークイベント「佐々木誠×森村修(法政大学教授)」(約一時間)
5懇親会
お問い合わせ
法政大学 森村研究室 03-3264-4791
『Fragment』
http://www.fragment-movie.com/
『マイノリティとセックスに関する2、3の事例』
http://over8.com/modules/tinyd01/index.php?id=6
いただき!
頂、今年も楽しかったです!
去年とほぼ同じ友達メンバーで行ったんだけど、もう恒例になりつつある。
着いてすぐにみんなに誕生日プレゼントもらった。
マイケル・ジャクソンのTシャツ!
すげーカッコいい!
泣ける。
ありがとう!!
相変わらずゆるゆるな雰囲気がたまらんフェス。
ビールもメシもトイレも並ばない。
ステージから遠くの方で寝転びながらビールを飲み、レゲエの人たちのMCって「愛」「平和」「感謝」って言葉が多くて(もちろんエコも!)なんか説教入ってるのが金八っぽいなぁとか、ぼんやり考えていたら曲が始まりいい感じに気持ち良くなっていつの間にか寝たりするのが最高に好き。
ある大御所テクノバンドが、そういうゆるい空気を察しなくて「おめーら、キャンプとかやってないでちゃんとこっち来て聴けよ!」みたいな身もふたもないこと初っぱなに言っちゃって、ライブ自体なんか寒い感じに。。
う〜ん。
僕らのベースの少し前にいたカップルが草っぱらでずっと異常にいちゃいちゃしていたので、それを見ながら勝手にアフレコしてストーリー作ったりするモテない童貞っぽい遊びをしてゲラゲラしちゃうくらい酔ってたんだけど、考えたら高校生のとき、学校から近かったので帰り友達とマリンスタジアムで(当時)ガラガラのロッテ戦とか観に行ってスタンドで同じくいちゃいちゃしているカップルを見つけると、そうやってアフレコして遊んでいたことを思い出した。
あれから約20年。
やってることまったく変わってね〜!!
いつまでたってもいちゃいちゃする側にいけないのがイタいぜ!
禁煙4週目なのだが、やはりこういう場所にいると猛烈に吸いたくなる。
アメリカンスピリットのキャンペーンやっていて、インディアンの格好した可愛いキャンペーンガールに、
「お一ついかがですか?」
なんてにっこり言われたんで一瞬でものすごくいろいろ考えたが、
「禁煙してるんで誘惑しないで
」
とウザイおっさんな返答しました。
本気でウザそうな顔されました(その日35歳になったばっか!)。
そんでもって良かったライブ。
cro-magnon、EGO WRAPPIN’ AND GOSSIP OF JAXX、羊毛とおはな、SPECIAL OTHERS、SOFT(UNOしながら聴いていたけどすげー気持ちよかった)、そしてZAZEN BOYS!!
おそらく来年も行きます!
一緒に行ったMちゃんのブログにあった野外フェスの変なダンスの男が起こした奇跡!
こういうのいいなぁ。
法政→かまってちゃん
・9.11以後の世界×障害者の性
「ドキュメンタリー映画とは何か?−佐々木誠監督作品映画上映」
またやります。
法政大学国際文化学部主催です。
2本の映画でどんだけ引っ張んだって感じですが、太っ腹!入場無料&懇親会もあるんで良かったら是非!!
かなり広い会場なんでおヒマなら来て!!! ![]()
日時 6月19日(土)14時スタート
場所 法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎6階「薩埵(さった)ホール」
入場無料
http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/campusmap.html
http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/access.html
プログラム
1映画「Fragment」(93分/06年)
2休憩(15分)
3映画「マイノリティとセックスに関する2、3の事例」(24分/07年)
4トークイベント「佐々木誠×森村修(法政大学教授)」(約一時間)
5懇親会
お問い合わせ
法政大学 森村研究室 03-3264-4791
『Fragment』
http://www.fragment-movie.com/
『マイノリティとセックスに関する2、3の事例』
http://over8.com/modules/tinyd01/index.php?id=6
・煙草やめました。
といってもまだ2週間ですが。
詳細はまたちゃんと書きますが、喫煙仲間の皆さんすみません。
でも嫌煙者には間違いなくならないので大丈夫です。
・リチャード・ケリー監督作「運命のボタン」を観に行った。
http://www.unmeino.jp/pc.html
まぁ〜かなり評判悪い。
キャメロン・ディアス×「ライアーゲーム」みたいな感じで行った人はなんだこりゃ?だろうなと思う。
みんながみんな「ドニー・ダーコ」にハマったうえでこれを観に行って、原作者リチャード・マシスンとトワイライトゾーンの世界観を知っていて期待しているわけではない。
そういうわけで僕は面白かったです。
「ドニー・ダーコ」ほどではないけど、その派生系として。
・いろんな人に「息もできない」観た?とよく聞かれたので、ようやく観に行った。
http://www.bitters.co.jp/ikimodekinai/index.html
気合いの入った映画だったし面白かったけど、そこまでグッとこなかった。
おそらく僕自身がテーマである家族の問題にそんなに興味がないからだろうなぁ。
北野武とかヌーヴェルバーグとかいろいろな影響がみえたけど圧倒的なオリジナリティは感じたし監督の2作目が観たいとは思った。
・いまさら神聖かまってちゃんにハマっている。
ヘビーローテーション。
去年サマソニ撮影に行ったんだけど、彼らも僕が撮ったバンドの後同じステージに出ていたらしく観とけば良かったと後悔。
「ロックンロールは鳴り止まないっ」を聴くとなぜか『童貞を。プロデュース』に出ていた友達の加賀くんを(勝手に)思い出す。
ここ最近の童貞を意識した日本のロックは苦手なんだけど、卑屈感がないからかまってちゃんは好き。
キャラがうちにやって来た!ニャー!ニャー!ニャー!
Iさんちの猫キャラちゃんを再び預かりました。
猫を預かるのは今回で通算4回目!
もう完全に猫オジさんです。
この生活を続けると、
猫さえいれば他なんもいんねー!!!
とどんどん強く思ってしまい、そうなると30代半ば独身男とすればいろいろヤバいのでやはり飼う事は考えちゃいます。
しかし、なぜこんなに猫って無駄なく否応なく愛らしいのか?
獲物(猫じゃらし)を狙い飛びかかる直前、お尻フリフリするところとか泣けるくらい可愛い。
あと数時間で帰ってしまうのがとてもつらい・・。
法政大学、コモンウェルスとグローバル・エシックス
来週、法政大学で上映・講演させていただきます。
無料です。
ご興味ある方は是非!![]()
ありがたいことに去年のロスから大学での上映・講演が続きますが、そっち方面狙って作ったワケでもないので面白い。
期せずして自分の作品が映画以外の分野で研究対象になるのは興味深いっす。
ちなみに今回呼んでいただいた法政の森村修教授(国際文化学部)は無類の猫好きということでも知られていてます。
当然初対面から意気投合させていただきました。
↓
「コモンウェルスとグローバル・エシックス」プロジェクト研究会・番外編
「佐々木誠監督を迎えて──映画上映とトークイベント」
日時 2月27日(土)午後2時〜
場所 法政大学 ボアソナード・タワー3階 0300マルチメディア教室
http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/campusmap.html
入場無料
プログラム
(1) 映画「Fragment」(93分/06年制作)
(2) 休憩(10分)
(3) 映画「マイノリティとセックスに関する2、3のの事例」(24分/07年制作)
(4) トークイベント(30分〜60分予定)
お問い合わせ
法政大学国際文化学部 森村研究室
電話03-3264-4791(留守電あり)
↓
ということなんですが、
「コモンウェルスとグローバル・エシックス」の意味がまだよく分かってません。
僕の作品となんの関係があるのか?
その辺も楽しみです。
でも当日はそれの権威みたいな顔でやろうと思います!笑
実直結婚
「Fragment」に主演した井上実直が昨日結婚しました。
めでたい!!
というわけで披露宴いってきました。
グランドハイアット東京にて。
参列者約400人!!
愛されてるなぁ、実直。
僕の席、なぜかお坊さん席だったんだけどもう日蓮宗の皆さんとも長い付き合いなので全然違和感なし!
「Fragment」に出ていた人たちともほとんど再会できて良かった。
それにしても、
立派になったなぁ、実直。
となんだかシミジミ感じて泣けました。
素晴らしいぜ!
知り合って10年。
僕だけ全然変わっていないような気もするなぁ。
良くも悪くも。
ところで、
2次会のクジ引きで、PS3当たりました。
去年も友達の結婚式でIpod当たっちゃって、こんなところばかりで運を使うからダメなのか?なんて思ったりもしますが、まぁ素直にめちゃめちゃ嬉しい!
その2次会もあり得ないくらいの人が来ていたし、やっぱ愛されてる男、実直!
というわけで実直と新婦のこれからに幸あれと心から思った日でした!
おめでとう!!
二人展
またしても今月13日(日)に上映イベントやります。
キム・スンヨン×佐々木誠
二人展
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003268.php
尊敬する「チベットチベット」のキム・スンヨン監督とのコラボイベントです。
これはまったく光栄なことです!
キム監督の「チベットチベット」。
テーマ、構成、撮影、編集どれをとても素晴らしい作品。
単にダライラマ14世が出ているというのが売りのその辺のドキュメントとは確実に一線を画しています。
必見です!
さらに「雲南COLORFREE」はボアダムスのYOSHIMIOが音楽を担当し、Sonic YouthのKim Gordon、SAICOBABAのYOSHIDADAIKITI、ボアダムスのyo2roなど豪華ゲストを迎えたミュージックドキュメンタリーで、すげー気持ちいいです。
ノ○ピー的ではないトリップ感が味わえるんで、ビール片手に観ていただきたい!
合計4作品。
全て観るとけっこう長いですが、「地獄の黙示録 完全版」と「タイタニック」の2本立てよりは短いです(そんな2本立てはおそらくないですが)。
ということでそれぞれ1本ずつでも観れます。
お好きな作品をチョイスして楽しめるので、気軽に遊びにきていただければ!
ちなみに同日12月13日、先日の「非・サブカル映像アンダーグラウンド」でご一緒した活動写真弁士・片岡一郎さん、
クロアチアでの海外公演・FILM MUTATIONS: THE FESTIVAL OF INVISIBLE CINEMAへの参加が決定!
会場となるザグレブ近代美術館のサイトはこちら→ http://www.msu.hr/#/en/
小津安二郎監督作品『生れてはみたけれど』を口演致します。
いやーすごい!
僕も自分のイベントなかったら行くのに(って遠すぎか!)。
でも、去年のドイツの映画祭で観た片岡さんの活弁はほんと感動した。
あのドイツ人たちの熱狂ぶり。
クロアチアの人たちの熱狂も期待しています!
「二人展」詳細
↓
在日韓国人3世として揺らぐアイデンティティを胸に秘め、
旅人はビデオカメラを片手に行き先を決めない世界旅行に出かけた。
ダライラマ14世との出会い、さらに旅は本当のチベット(現・中華人民共和国チベット自治区)へと続く... 。
『チベットチベット』(85分)
http://www.tibettibet.jp/
「9.11」をまったく別次元の断片として捉えた異色のドキュメンタリー。
元タレントの若き僧侶がグラウンドゼロで祈祷する為、死をも厭わない荒行に挑戦する・・。
これはパロディなのか、シリアスなのか?国内外で物議を醸し出した問題作。
『Fragment』(93分)
http://fragment-movie.com/
YOSHIMIOの音楽と雲南女性たちの精神が見事に調和したまったく新しい映像体験。
ファッションミュージックドキュメンタリーロードムービー。
『雲南COLORFREE』(43分)
http://www.colorfree.jp/
セックスに問題を抱えるスケボー少年が身体障害者モンマ、アメリカ人旅行者クリスティと出会いその驚愕のセックスライフを目の当たりにする。
ドキュメンタリーの概念をぶち壊した過激な青春映画。
『マイノリティとセックスに関する、2、3の事例』(24分)
http://over8.com/modules/tinyd01/index.php?id=6
12月13日(日)
渋谷アップリンクファクトリーにて。
15:00開場15:30開演
15:30〜『チベットチベット』
17:10〜『Fragment』
19:00〜『雲南COLORFREE』
19:50〜『マイノリティとセックスに関する、2、3の事例』
20:20〜キム・スンヨン×佐々木誠トークイベント(21:00終了予定)
4作品鑑賞 2000円(2ドリンク付き)
1作品鑑賞 800円(1ドリンク付き)
※3作品以上観られるなら4作品鑑賞がお得です!
『港のロキシー』×『Fragment』
そろそろプロ野球のシーズンも終わります。
阪神、CS進出も逃しまさかの4位。
今年はペナントレース的には盛り上がったけど、阪神ファンとしてはイマイチだったなぁ。
まぁでも横浜以外は実力がそこそこ均衡してきて面白いっちゃ面白い(誰か横浜なんとかしてやれよ〜)。
来期、松井がもしかしたら日本球界復帰で阪神来るかも、って噂がちょっと前にあったけど、今の絶好調っぷりからみてもまー100%ないだろう。
もし仮に戻って来るなら是非横浜に行って巨人戦でバカスカ打ってもらいたい!
ということで、
前回の日記でお伝えした通り18日(日)上映イベントします。
『港のロキシー』×『Fragment』
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003221.php
『港のロキシー』はミュージシャンで俳優のカルトスターあがた森魚さんが監督した映画で12年前の夏に函館で撮影され、10年前にロードショー公開された映画です。
僕はそれに助監督として参加したんですけど、ほんの少し出ています。
助監督がなぜ出ているのか?
単純に地元のストリートローラーブレイダーたちがリアルにそのままの役で出ていたんだけど、やっぱまぁそういうやんちゃな子たちだったんで言うことを聞かなくなり、歳も近くスタッフで唯一彼らと仲が良かった僕が中に入ることによってうまく回そう、みたいなことだったような気がします。
というわけで、あきらかにひとりだけへたくそなブレイダーがいるんですがそれが僕です(なにしろローラーブレード初体験だったもんで)。
助監督やりながらそれをやるのはまぁけっこうな地獄でしたが、かなり以前の日記でさんざん書いた気がするので、その辺のさらにディープな部分はトークイベントで!
映画自体は、もう森魚ワールド全開のやりたい放題な作品ですが、多彩な出演者と楽曲のクオリティが相まってある種のカルトムービーとして完成されています。
こういう映画です、って説明しようと思ってネットで検索したらこんなの出てきた。
http://movie.walkerplus.com/mv31313/
いきなりものすごい脱線して全然関係ないですが、僕は「佐々木誠」という(推定)1万人はいる超普通の名前です。
アメリカ人でいうとジョン・スミス的な感じです。
名刺渡した相手に「あ、知り合いにまったく同じ名前の人います!」と何度言われたことか(おっさんには「元プロ野球選手の佐々木誠じゃん」っていうのが多い)!
ということで上のサイトに「港のロキシー 助監督」で僕の名前もあったのでクリックしたらこれ!
↓
http://movie.walkerplus.com/person/91404/
「佐々木誠」が関わった作品がごっちゃになっている!
僕自身が実際関わったのは9作品の内5本。
まぁ僕は良いけど、役者の「佐々木誠」さんや制作進行の「佐々木誠」さん、ベテラン助監督「佐々木誠」さんはどう思っているんだろう?
一度みんなで会ってみたいものです。
というわけでどーでもいい話で大きく脱線しましたが、イベント以下にまとめていますんで良かったら是非!
あ、あとあがたさん主演の映画「あがた森魚ややデラックス」は先週から公開してます!
http://www.yayadeluxe.com/
こちらも是非!
↓
「港のロキシー」×「Fragment」
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003221.php
主演作「あがた森魚ややデラックス」が公開中のあがた森魚の伝説の監督作「港のロキシー」が公開10周年を記念して奇跡の再上映。
当時助監督として参加した佐々木誠のロングラン映画「Fragment」も同時上映。
トークイベントにあがた森魚、佐々木誠に加え「ヨコハマメリー」プロデューサーで「港のロキシー」の撮影監督を担当した白尾一博も登場する。
「港のロキシー」(99)
奇才・あがた森魚がジャン・コクトー「恐るべき子供たち」を下敷きに描き出した20世紀レトロフュー チャー青春活劇!
作家・町田康、映画監督・若松孝二、DJ・小林克也など異色の出演者も話題になった。
鈴木慶一(ムーンライダース)
『得体の知れないネイティブさを秘め、この映画はRollingして行く』
緒川たまき(女優)
『永遠の森魚少年を見つける喜び』
「Fragment」(06)
「911」をまったく別次元の断片として描いた異色のドキュメンタリー。
国内ロードショーから3年、物議を呼んだアメリカ上映を経ての凱旋上映。
http://www.fragment-movie.com/
松山ケンイチ (俳優)
『言葉にできないものに必死に向き合っている作品』
菅正太郎 (「バイオハザード ディジェネレーション」脚本家)
『これは“距離”を描いた映画だと思う。
監督によって切り取られた、ひとつひとつの断片が、それぞれ、
今の日本と戦争というものとの“距離”を浮き彫りにしている』
10月18日(日)
渋谷アップリンク・ファクトリー
15時開場
15時半開演
ゲスト
あがた森魚
佐々木誠(「Fragment」監督)
白尾一博(「ヨコハマメリー」プロデューサー)
一律1500円(1ドリンク)
※ご来場いただいた方に「あがた森魚ややデラックス」当日清算チケットを配布予定。
お問い合わせ
アップリンク
03-6825-5502
3周年
初めて作った映画「Fragment」が公開されてから丸3年経った(ということはこのブログも3周年!)。
その間に縁あって「マイノリティとセックスに関する2、3の事例」という短編を撮ったけど特に「映画」を制作するのが中心の生活でもなかった(仕事で映像作品はいろいろ作ったけど)。
公開当時それほど話題にもならず今でもほとんど誰も知らない映画だが、ロードショー終了後にレイトショー公開とイベント上映が続き、DVDが出た後もものすごく地味にだけどいまだに上映が続いているのはラッキーだと思う。
特に今年の2月にロスで上映したことは予想以上の反応で想像もしなかったところにまで広がって行き、この作品がいろんな形で今後も続いて行く可能性を見いだせた。
この3年間、観にきてくれた方、手伝ってくれた方たちにはほんと感謝しかない。
ありがとうございました!
完成した後、簡単に公開できると(無知ゆえに)完全に思い込んでいたが、国内映画祭関連はすべて落選、持ち込みした配給会社等には鼻で笑われあしらわれ続け、ドキュメンタリー関係者の方から「ドキュメンタリーをナメんじゃねー」という叱咤激励(?)の電話がかかってきたりする(僕的に)予想外の展開に!
それでもタチが悪いことに映画に関しての自分のセンスに揺るぎない自信があったもんでこりゃ自分で全部やるしかないなー、とようやく気づき腹を決めて行動を起こした(黒板五郎の「やるならいましかねぇ〜」な感じで・笑)。
コネもなけりゃどっかに所属してたわけでもなく、しかも圧倒的な「否」を浴びていたのでなかなかハードだったけど、やれることは全部やったのでまったく後悔はない。
そういう状況で笑って協力してくれたイカした友人たちがいなければまったく「なかった映画」になっていたと思う。
本当に感謝しています!
そんなわけで首の皮一枚で繋がった「Fragment」はまだまだ地味に続くと思うし、これから作るものもそういうものでなくてはいけないと思っている。
「映画を作ること」自体が僕の目的ではないのでわざわざ作る為のネタを探したりする気はないし誰かに感動を与えようなんて恐れ多いことも考えていない。
なので自主映画制作者としてまったく才能がないんじゃないかと自己認識している。
仕事の映像作品ははじめからネタがあるし、最終的な基準が自分ではなくよりマルチラテラルな視点になるので作るスタンスが全然違う。
単純に映画を作る動機は、言いたいことがあるからだ。
言いたいけどなかなか言葉にできないことが急に出てきてそれがピークに達し具現化する為に作業をする。
マスターベーションと言われればそうかもしれないけど、なるべく他人にも気持ちいい究極のマスターベーション(なんじゃそりゃ)を目指して精進します、ってなんか下ネタっぽくなったな。
そういうワケでまだまだ続きまーす。
↓
怒濤の3ヶ月連続上映イベント!
渋谷アップリンクファクトリーにて。
10月18日(日)
あがた森魚×佐々木誠
『港のロキシー』+『Fragment』
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003221.php
11月21日(土)
TOOWAII(VJ)×片岡一郎(活動弁士)×佐々木誠
特集上映イベント
12月13日(日)
キム・スンヨン×佐々木誠
特集上映イベント
詳細はまた!
特集上映
先日お伝えした通り、来週29日、僕の特集上映します。
映画は2本だけしか撮っていないので、ちょっと物足りないかなぁと思い、7年前にCSの番組で制作した「青い部屋 35年の物語」というドキュメンタリーも上映します。
題材である『青い部屋』は、渋谷にある40年以上の歴史を持つクラブで、毎晩マニアックなイベントを行っています。
http://www.aoiheya.com/
撮影当時、友人のシャンソン歌手・ソワレが店長をやっていたので(現在はゴールデン街「ソワレ」店長)結構な頻度で遊びに行っていてそれが縁で撮ることになりました。
僕にとって初めて制作したドキュメンタリー作品です。
それ以前はPVばっかりやっていたので、エフェクトとかギミックなしの直球モノが作りたかったのですげー楽しかったです。
基本的に仕事で作っている映像作品と映画作品は真逆のアプローチで制作しているので180度作風が違いますが、「青い部屋 35年の物語」はものすごく自由にさせてもらったので、その後の映画のスタイルに近いです。
制作していたのがちょうど「Fragment」の撮影を始めたばかりのとき(その後完成までに4年かかった)だったので、ちょっと同時進行でやってました。
オーナーの戸川昌子さんを中心に、青い部屋の歴史を「現在」との対比にてインタビュー形式で追った作品です。
今回、上映後のトークゲストで来ていただくドラッグクィーンでアーティスト・映画評論家のヴィヴィアン佐藤さんは、青い部屋で出会い、その後「Fragment」に対しての評論をいただき、「マイノリティ〜」公開時にもトークイベントに参加してもらったということでお願いさせていただきました。
というわけでお時間ありましたら是非!
2009年4月29日(水)祝
佐々木誠特集上映
「Fragment」(06)
「青い部屋 35年の物語」(02)
「マイノリティとセックスに関する2、3の事例」(07)
渋谷アップリンクファクトリー
14:30開場/15:00開演
上映終了後、トークイベントあり。
ゲスト ヴィヴィアン佐藤
¥1,500円均一
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003000.php
ある意味、夢のツーショット
僕はドキュメンタリー「Fragment」、短編「マイノリティとセックスに関する2、3の事例」という2本のほとんど知られていないマイナーな映画を作っていて、その2本とも観ている人っていうのは世の中にどれくらいいるのかわかりません。
さらにそのうちどちらも好き!佐々木の映画、最高じゃね?!という人間がどれくらいいるかというともう本当にまったくわかりませんが、それこそかなりのマイノリティだと思われます。
そんな愛すべきマイノリティにはたまらないツーショットが実現!
先日、「Fragment」の井上実直と「マイノリティ〜」に出ているモンマさんの家に遊びに行きました。
これは、なかなか面白かったです。
わかりやすく例えるなら原一男の映画で言えば、「ゆきゆきて神軍」の奥崎謙三が「全身小説家」の井上光晴に会いに行くようなもんです。
マイケル・ムーアの映画で言えば、「ボーリング・フォー・コロンバイン」のチャールトン・ヘストンが「華氏911」のブッシュに会いに行くようなもんです。
森達也の映画でいうと・・だんだん分かりにくくなって来たのでやめます。
「マイノリティ〜」はドキュメンタリーなのかフィクションなのか、そのへんを曖昧にしている実験映画なのですが、実は当初、井上実直もキャスティングしていました。
が、内容的にちょっと過激だったので、実直は悩んだすえに辞退。
その後『マイノリティ〜』の上映を観に来た実直は、すぐに電話して来て、
「佐々木さんって面白い映画作る人だったんですね!?」
と言いました。さらに、
「あーオレ、面白いってわかってりゃ出たかったなぁ!」
とも言いました。
とっても素直な実直です
(僕と彼の名誉の為に言っておくと「Fragment」は自分自身のドキュメントのため、客観的には絶対に捉えられないということです!)。
「マイノリティ〜」を観た後、実直はずっとモンマさんに会いたいと言っていて、ようやくそれが実現しました。
お互いシャイなのでどうかな〜と思っていたんだけど、なんか出会った瞬間意気投合して、予想以上のケミストリーでした。
一応、カメラまわしていたんだけど、だんだん会話の内容が絶対に使えないような濃すぎる展開になっていきました。
めちゃめちゃ面白いんだけど、これは無理だ!
やっぱ二人ともヤバいくらい面白いわ。
最近のドキュメントの被写体ってなんか卑屈なのが流行ってるように感じるけど、そういうのがまったくないのも良いな、と思う。
映画のためとか言ってつまんないヤツ撮りたくねーもん。
そろそろ「マイノリティ〜」の続編を作ろうと思っているんだけど(もともと長編として考えていたので)次こそ実直の出番あるかも。
モンマさんのニューマシンもボンドカーばりにマジでカッコ良くて、こりゃ楽しみだ!
最近時々しかスケボーやっていないんでまたちゃんと練習しなきゃなー(観ていない方に説明しますとこの映画で僕は基本スケボーに乗って撮っています)。
なかなか刺激的な一日でした。
あ〜面白かった。
おれ、しあわせ!
というわけで、性懲りもなく僕の特集イベントなんかやります。
4月29日(水)祝日
渋谷アップリンクファクトリーです。
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003000.php
詳細はまた。
レセプションパーティ、ベニスビーチ
「Fragment」上映後にレセプションパーティを開催してもらってさらに多くの人と話したんだけど、一番驚いた質問はかなり若い中国系の女の子が言ったことだった。
「主人公の僧侶はグランウドゼロやパールハーバーに祈祷に行くけれど、過去に日本人はたくさんの中国人を殺してるんだからなぜ中国に来ない?」
正直、答えようがないので、
「そんなことはわからない」
と言った。
まぁどんな映画や話題でも隙間を見つけて論点がずれていようがこういった主観をぶつけてくるんだろうな。
次の日、ダウンタウンにあるUSC側が用意してくれた絶対にプライベートじゃ泊まることはできないであろう素晴らしいホテルを出てマリーナデルレイの友人宅に移動。なんか落ち着く。
チャリンコを借りてベニスビーチまで行き、アイスクリームを食べながら夕日を堪能してさらにサンタモニカまで走る。
すげー楽しい。
アカデミー賞の裏にて
USCにて「Fragment」上映。
出来たばかりの立派すぎる映画館。
これはありえない。マジで。
まったく光栄です。
忘れていたけど、アカデミー賞授賞式とモロかぶりの上映時間だった。
一年に一度の国民的行事なんでこりゃさすがにあんまり人こねーんじゃねーか、と思っていたらほぼ満員!
去年一緒に仕事していたロスの友達たちも駆けつけてくれて嬉しかったな。
ありがたや。
というワケでアカデミー賞、野次馬で参加しようと思っていましたが、あえなく断念(祝!「おくりびと」「つみきのいえ」)。
上映直前、映画館の前でポスターを見ている女性がいたので、
「おばちゃん、これオレの映画なんだ。観て行ってよ!」
ってな感じで声かけたら、
「ごめんね。面白そうなんだけどこの後用事があって。よかったらサンプル送ってくれる?」
といって名刺をくれた。
20世紀フォックスのロゴがついているヤツだった。
マジか!
で、上映開始。
狙って作ったんだけど日本じゃまったく受けなかったシーンで爆笑がおきる。やっぱツボってわかんねーなーと実感。
ラストの問題のシーンはやっぱ息をのんだ。
上映終了後の挨拶。
「アカデミー賞授賞式を見ずこっちにいらっしゃったあなた方はお目が高い」
というアメリカンジョーク的なことを言おうとしたらなんかグダグダに。。
とっておきの中川元財務大臣のG7会見のモノマネで挽回しようと思ったけど、大ヤケドする可能性が大なのでやめておいた。
上映後のトークイベント、Q&Aはかなりエキサイティングした。
やっぱテーマがテーマだけに。
本場アメリカでの反応は予想以上に面白かった。
「9.11」に反応したまったく関係ないと思われる日本人のちょっとした衝動から制作した映画だけど、ちゃんと受け入れてくれて良かった。
正直、叩かれる覚悟だったので。
誰にも媚びずに作って良かったな、と思った。
宗教学、映画学の高名な教授も来ていて、僕が考えていたことを理解した上で深く捉えた持論をそれぞれかなり長く展開してくれて感動した。
無学なので大学教授にそこまで言われると単純に嬉しい(権威に弱いザ・ニッポンジン)。
とにかく1時間のイベントは、頭を使いすぎて知恵熱でクラクラしちゃうくらいエキサイトしました。
あ〜疲れた!


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